デンタルケア

2023/11/02

こんにちは。久々の投稿になり申し訳ありません。

このたび、スタッフ(獣医師と動物看護士)のみんなでデンタルケアのセミナーを受け、全員デンタルケアアドバイザーという立場の認定をもらえました!!
院内でのセミナーは時々あるのですが、数回に渡ってセミナーを受けて、さらに認定を受けるための試験も受けて、みんなで同じ資格を目指したのは初めてです。
スタッフのシフトは異なるので、シフトに合わせて分割してそれぞれ受講して(セミナーを開催してくださった業者さま、柔軟な対応ありがとうございました)、ドキドキしながらのテストに挑みました。

セミナーでは、
まずは歯の基礎知識を学び、
次にデンタルケアの重要性とデンタルケア製品の特性について学び、
最後に歯みがきのやり方について学びました。
一度にいろんなケア用品のことを知ることができて、エビデンスに基づいた情報も得ることができて、今後の診療に生かしていけそうです。

セミナーから学んだ知識のうちから、いくつか紹介しますね!
⚫硬いものを噛ませた方が歯にはいいのではないの?
→犬猫の歯は人と比べてエナメル質が薄く、欠けやすいそうです。
ですので、おやつやおもちゃを選ぶ上で硬さも重要となります。
たまにおもちゃや硬いおやつを噛むことにより、歯が磨耗しているワンちゃんを見かけます。

適度な硬さという点がデンタルケアのおやつではキーポイントで、病院で紹介できるおやつもありますので、気になる方は声をかけてくださいね!(硬さだけでなく、口腔内の環境に適したいい成分も含まれており、口腔内へのフォローもバッチリです!)
⚫どれくらいの頻度で口の中を診てもらうのがよいの?
→口腔内の定期チェックですが、
歯周病が無い場合…1年に1回、
歯肉炎がある場合…半年に1回、
歯周炎がある場合…3~6か月に1回
のペースで定期健診を取り入れることがオススメとのこと。
特に口腔内にトラブルがなければ、1年に1回のワクチンの追加接種の時期に口腔内をチェックするのはどうでしょう?
歯肉炎や歯周炎がある子の場合は、痛みなどから食事量が減る可能性もあるので、体重チェックも兼ねて半年に1回くらいのペースでの定期健診をオススメします。

⚫どんなデンタルケアがあるの?
→1番はハミガキですが、ハミガキはなかなかハードルが高いもの…。
どうしても口が触れない場合、飲み水に添加することで口腔内をフォローできるケア用品や、硬さに考慮したデンタルケアのおやつ、サプリメントタイプ(小粒の錠剤です)などがありますし、
口が触れるという方は、口腔内のに滴下して使うジェルタイプのケア用品や、口腔内にスプレーして使うタイプのケア用品などがあります。
ハミガキできる方は、動物用の歯ブラシやハミガキジェルも扱っておりますので、ぜひ日常ケアにハミガキを取り入れてあげてください。
ハミガキジェルもいろんなフレーバーがあり、アレルギーの子でも使えるものもありますので、アレルギーが不安だけどハミガキジェルに興味がある方は声をかけてくださいね!
ハミガキジェルをおやつがわりになめさせたり、ハミガキジェルを日常のおやつに塗ってあげるのもオススメの使い方だそうです。

きっと何かしらできるデンタルケアがあるはず!
諦めないで一緒に探しましょう!
スタッフがお手伝いします。
ハミガキのやり方を教えてくださいという質問も大歓迎です。
気軽に相談してくださいね。

今嶋