ノミ・ダニ予防について

2022/07/01

前回はフィラリアのお話を書きましたが、今回はノミ・ダニ予防のお話を書こうと思います。

初夏になり、ノミやダニが活発に活動する季節になりました。

散歩へ行くワンちゃんや、外へ行くネコちゃんは、ノミやダニとの接触のリスクが高くなります。

 

ノミは寄生すると強い痒みを引き起こし、ノミアレルギー性皮膚炎になってしまうこともあります。

また、ノミは瓜実条虫という、お腹の中に寄生する寄生虫を運んでくることもあります。

その他にもノミは、ネコひっかき病やペストなどの人獣共通感染症を運んでくることもあります。

 

マダニは寄生することによって、犬や猫に貧血を引き起こします。

また、マダニはライム病や野兎病など、様々な人獣共通感染症の病原体を運んでくることがあります。

マダニで話題になったのが、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスで、このウイルスを持っているマダニが人を刺すことで感染し、発熱や消化器症状、ときには出血症状などを引き起こします。

草が生い茂った場所では人がマダニに咬まれないように対策するのと同時に、動物たちにもマダニが付かないよう予防薬で対策をしてあげるのも有効だと思います。

 

ノミやダニの予防薬としては、皮膚(首の後ろの部分)に滴下するタイプ、経口タイプ(お肉のようなチュアブルタイプや錠剤タイプ)があります。

投薬が苦手な子や原材料のアレルギーが心配な子は滴下タイプ、滴下する薬剤が乾くまでの間になでたりすると薬剤が手に付くのが気になったり、シャンプーのスケジュールとの兼ね合いが気になる場合は経口タイプがオススメです。

 

ノミやダニは暖かくなってくると活動が活発化し、寒くなってくると活動性が低下します。

春先頃から秋の終わり頃までの予防がオススメです。

しっかり予防してあげて、動物も人もお互い気持ちよく過ごせるといいですね。

なお、ノミ・ダニ予防に加えてフィラリア予防も一緒にできるタイプもありますし、3ヶ月効果が持続するタイプのものもあります。

どれにすればいいんだろう…どのようなスケジュールでやったらいんだろう…と悩まれた場合など、お気軽に相談してくださいね。