こんな症状はありませんか
- 目が赤い
- 左右の目に差がある
- 涙が多い
- 目やにがひどい
- 瞬膜が出ている
- 白く濁っている
- 眼をパチパチする
専門外来のご案内(奇数月の 第2木曜日)一般診療においても眼科診療行っています。
当院では定期的に月1回木曜日に眼科の専門獣医師による診療を行っていて、より詳しい検査や専門的な技術を提供しています。日常の診療においてもアドバイスを頂き、勤務獣医師のスキルアップも同時に図っています。
専門病院に行く時間がとれない、セカンドオピニオンを希望される飼い主様は一度受診してみてはどうでしょうか?専門診療は完全予約制のため事前に予約をお願いします。
専門外来以外の日でも一般診療で診察は行っています。
流涙症
涙が眼からあふれ、毛が赤褐色に涙やけが生じたり、眼周囲の皮膚炎が認められます。アレルギー、逆さまつ毛などが原因で涙の量が増えることだったり、涙の排泄異常が起こる鼻涙管閉塞などが原因で起こります。涙は涙腺で生成され、まばたきをするたびに分泌されていき眼の表面へ広がっていき乾燥を防いだり、酸素や栄養を供給しています。この際にまぶたに沿ってあるマイボーム腺から分泌されている油成分が涙を保護し蒸発を防いでいます。そして目頭にある涙点に入り、鼻涙管を通って鼻に抜けています。
乾性角結膜炎
KCS、ドライアイとも呼ばれる病気で、涙液の水分が欠乏することによって起こる角膜及び結膜の炎症性疾患です。起こる犬種が偏っているため遺伝的要因によっておこると言われていて、症状としては粘液性、膿性の目やにが多くみられます。
角膜潰瘍
角膜潰瘍は眼球表面の角膜上皮に傷がついている状態のことです。
どの犬種でも発生しますが、角膜潰瘍は短頭種の犬やドライアイを基礎疾患にもっている犬に良くみられます。
白内障
白内障は病的な水晶体の混濁により透明性が低下した状態です。進行すると視覚障害がみられます。
合併症は水晶体起因性ぶどう膜炎、水晶体脱臼、緑内障、網膜剥離などが代表的です。外科手術が必要かどうか緑内障へ移行させない事が重要となってくる病気です。
緑内障
通常、眼球の内圧は房水が流れることで一定に保たれていますが、さまざまな原因でこの房水の流出路が障害されると緑内障となります。柴犬、シーズー、プードル、チワワが好発犬種で、眼の充血、痛みによる羞明がみられます。緑内障によって視神経が障害されて失明に至った眼では、視覚を回復することはできません。その為、緑内障の診察では、早期発見、早期治療が重要となります。
眼科疾患には特定の犬種によく発症するものや、遺伝性のもの、発症年齢に傾向があるものもあります。動物個々の状態をしっかりと見ながら、様々な検査で判断していきます。
当院では白内障、緑内障の検査・診断・治療、眼の腫瘍の切除、眼を保護するためのコンタクトレンズ装着、シリコンによる義眼手術なども行っています。お気軽にご相談ください。