こんな症状はありませんか
- かゆがる
- 皮膚が赤い
- 毛がぬける
- 手足をなめる
- 毛がベタベタする
- フケが多い
上記の症状に心当たりがある場合は、愛犬、愛猫が皮膚疾患にかかっている可能性があります。
専門外来のご案内(皮膚科の専門外来再開しています)
当院では定期的に皮膚科の専門獣医師による診療を行っていて、より詳しい検査や専門的な技術を提供しています。日常の診療においてもアドバイスを頂き、勤務獣医師のスキルアップも同時に図っています。
専門病院に行く時間がとれない、セカンドオピニオンを希望される飼い主様は一度受診してみてはどうでしょうか?専門診療は完全予約制のため事前に予約をお願いします。
専門外来以外の日でも一般診療で診察は行っています。
犬で多い皮膚病
アレルギー性疾患
アレルギーには大きく分けると3種類のアレルギーがあります。(アレルギー性皮膚炎、食物アレルギー、ノミアレルギー)
フレンチブルドッグやボストンテリア、柴犬などの日本系の犬種、マルチーズやシーズーなどの小型犬でよくみられます。
症状は体を掻く・なめる、皮膚が赤くなる、毛が抜けるなどです。
ひどい子は夜眠れないくらい痒みがひどく、出血するまで皮膚を噛んだり、なめたりする子もいます。
二次的に細菌やマラセチアに感染し(膿皮症など)、症状がひどくなることもあります。体質が関係しているので、生涯にわたる治療が必要なケースがほとんどです。
治療は食事療法や薬物療法などです。
脂漏症
脂漏症は皮脂の分泌異状によっておこる皮膚科疾患です。
皮膚の角化異常も伴い、皮膚バリア機能が失われ、皮膚が厚く硬くなります。
特に皮脂の過剰分泌によって起こりますが、皮脂がの分泌が少ない病気もあります。
分泌が多い油性脂漏症の場合はベタベタの脂っぽい肌になり、乾性脂漏症の場合は皮膚が乾燥し乾いたフケがでます。
遺伝的に発生するもの(ウェストハイランドホワイトテリア、シーズー、ダックスなど)と、細菌感染(膿皮症)や内分泌疾患などと関連する後天的に発生するものがあります。
治療にはシャンプー療法が欠かせません。
外耳炎
外耳道も皮膚の一部なので、皮膚が弱い子は外耳炎にもなりやすいです。
体幹や手足の皮膚と違い、なかなか直接見ることが出来ないので、投薬によって症状が改善すると、治療を途中で止めてしまうことが多く、慢性化しやすい病気です。
コッカースパニエルやラブラドールレトリーバーなどのたれ耳の子や、ウェストハイランドホワイトテリアなど遺伝的に皮膚が弱い子に多く見られます。
猫で多い皮膚病
非ノミ非食物アレルギー性皮膚炎
猫のアレルギー性皮膚疾患はノミ性、食物性、その他に大別されます。
ノミや食物アレルギー以外が原因で起こるアレルギー性皮膚疾患を非ノミ非食物アレルギー性皮膚炎と呼びます。
原因は不明なことが多いですが、アトピー性皮膚炎と似ています。
耳や目の上、お腹や内またに赤いポツポツが出来ることが多く、しきりになめるようになります。
ネコちゃんは元々グルーミングをよくする動物なので、痒みの症状に気付くのが遅れることもあります。
口の届く範囲の毛をすべて舐めて抜いてしまう子もいます。
アレルギー性皮膚疾患には消化器症状を伴うこともよくあります。
皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌が皮膚に感染して起こる皮膚疾患です。
免疫力の低い子猫や老猫に多く見られます。
ほかの病気で免疫力が低下している子も感染しやすくなります。
人にも感染する人獣共通感染症なので、お子様や高齢の方は要注意です。
軽くつまんだだけでまとめて毛が抜けます。
初期にはほとんど痒みがなく、細菌が感染して膿皮症が併発すると痒みがひどくなります。
早い段階で症状をコントロールできれば、ワンちゃん、猫ちゃん達も早く楽になりますので、少しでも「おかしいな?」と思ったら診察時にご相談ください。