整形外科 歩き方がおかしい、痛がる、足をあげたままにしている

整形外科

こんな症状はありませんか

  • 歩き方がおかしい
  • 足を引きずっている
  • 足を上げたままにしている
  • 長時間のお散歩ができない
  • 姿勢を変えると痛がる

整形外科の病気は、先天的な異常(奇形)や幼少期から発症する病気もあります。
そのため、日常的に散歩時などから歩き方や段差の昇り降りなどを観察しておくことが重要です。

整形外科においては、痛い部分の特定には歩行状態の確認や触診が重要となります。現在動画撮影も手軽に行えて、スローモーションで歩行確認できることから、歩行状態の動画があると患肢の特定に非常に役立ちます。痛がっている足が分からない時は歩行時の動画を撮影して来院ください。患肢が特定できればレントゲン検査などへスムーズに移行できます。

よくある整形外科疾患

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨の脱臼は、いわゆる“膝のお皿”が本来あるべき部位からはずれてしまう病気です。内側や外側に外れることがあります。小型犬に多くみられ、猫ではあまりみられません。症状としては跛行や上手く立てないなどがみられます。軽度の場合は歩きはじめのみ跛行がみられます。膝蓋骨は膝の前方への負重を支える働きや膝蓋骨に付着している大腿四頭筋とともに足を真っすぐに伸展させる働きがあります。そのため膝蓋骨が外れることにより、膝の負担が大きくなり、膝を支えている前十字靭帯の断裂や足の伸展異常がみられます。

前十字靭帯断裂

前十字靭帯は太ももの大腿骨とすねの骨である脛骨をつないでいる靭帯で、加齢性に変性が起こることで断裂したり、強い衝撃が加わることにより断裂します。症状は急に現れ、中高齢犬に急な後肢の跛行がみられた場合はまずこの病気を疑います。

大腿骨頭壊死症

レッグペルテス病とも言われ、大腿骨頭が非炎症性に壊死していく病気で成長期の小型犬によくみられます。症状は徐々に明らかになることが多く跛行や太ももの筋肉の萎縮がみられます。

整形外科の病気は発症して早期に診断や治療を行うことができると、悪化を防ぐことも可能です。
気になる症状があれば病院へご相談にお越しください。