腫瘍科 しこりがある、元気がない、体重が減った

腫瘍科

こんな症状はありませんか

  • しこり、イボができた
  • 食欲がなくなってきた
  • 体重が減ってきた
  • 呼吸が苦しそう、咳が出る
  • 鼻血、くしゃみ、いびきがある
  • 嘔吐、下痢、便秘
  • 何度もトイレに行く、血尿
  • 体や足が痛そう、ふらつく
  • 多飲多尿

腫瘍といっても、良性or悪性、発生する臓器、大きさ、転移の有無により病気の重症度・治療法が様々です。腫瘍診断の第一歩は確定診断だと考えています。
早期発見、早期治療で完治が見込める悪性腫瘍(がん)も増えてきています。心配な症状がみられたらまずは相談してください。確定診断後は当院で治療を行うか大学病院・専門病院を紹介し治療するなどを相談しながら決めていきたいと思います。

悪性腫瘍(がん)の部位別症状

部位・症状 がんの種類
皮膚 肥満細胞腫、扁平上皮がん、悪性黒色腫
口の中 悪性黒色腫、扁平上皮がん、繊維肉腫
下痢・血便・嘔吐 直腸がん、胃がんなど
血尿 前立腺がん、尿道や膀胱移行上皮癌
生殖器 子宮がん、卵巣がん、乳腺がん
肛門からの分泌物 肛門嚢アポクリン腺がん、肛門周囲腺がん
歩き方の異常 骨肉腫、脊髄腫瘍、脳腫瘍
呼吸がおかしい 肺のがん、鼻腔内のがん

腫瘍疾患の治療

外科療法

腫瘍治療の原則はまずは腫瘍を取り除くことであることから、とりきれる腫瘍であれば外科治療が第一に検討されます。
腫瘍に対する外科治療では腫瘍をしっかり切除することに加え、切除後に残った臓器の機能も残すことが重要となります。
目に見えないレベルの腫瘍は肉眼で切除は不可能ですし、切除してしまえば生命維持が困難になるのであれば完全切除が難しい
場合もあります。そのうような場合には他の治療法も組み合わせて治療することになります。

化学療法

化学療法は抗がん剤治療とも言われます。血液のがんであるリンパ腫に対しては抗がん剤が効くことが多く、治療の第一選択となっています。
その他のがんでは縮小させる目的や外科手術後の再発予防目的で行われています。抗がん剤は成長の早い細胞を攻撃する特性があるため、体内で日々作られている健康な細胞もダメージを受けることが多く食欲不振や貧血がみられることがあります。これらの症状は数日経過すると改善することがほとんどです。

放射線治療

強力な放射線は体の細胞の成長を止めたり、細胞を殺す作用をもちます。これをがん治療利用したのが放射線治療です。腫瘍に放射線を照射することで、腫瘍の成長スピードが緩やかになる、またはゆっくり時間をかけて縮小していく、といった効果が期待されます。頭部や鼻腔などの切除ができない腫瘍に対して行なわれることが多く、放射線治療に関してはは大学病院や専門病院へ紹介となります。

免疫療法

生物本来が持つ病原菌やがんなどに対抗する免疫機能を増強したり、効率を高めることにより本来持つ免疫力で腫瘍を抑える治療で副作用が少ないのが利点となります。希望される飼い主様へは免疫療法が可能な病院へ紹介いたします。

緩和治療

緩和治療は腫瘍によって起こる症状を和らげてあげる治療で腫瘍を治す治療とは異なります。高齢で手術に耐えられそうにない、癌が進行しており完治が困難である場合に選択されます。緩和治療は、点滴、食欲増進剤、栄養補給、痛み止めなどが含まれます。

レーザー治療

ICG修飾リポソームによるレーザーがん治療もございます。顔面などの切除が難しい腫瘍に対してや、全身麻酔が難しい症例の腫瘍に対して行います。レーザー光の感受性が正常組織とがん組織で異なることを利用することによりがん細胞を効率的に死滅させます。10分~20分の照射を週3回行い、これを3週間継続し1セットとします。状況に応じて何セットか繰り返し行います。照射には麻酔は必要ありません。
体表腫瘤の切除もレーザー光の熱を利用し腫瘤を蒸散、炭化します。数秒程度の治療になるので、基本麻酔無しで行います。

当院ではしっかりと問診と身体検査を行い、飼い主様の疑問が解消できてからの処置をしています。
腫瘍疾患は早期発見が重要です。
ペットの1年は人間の約4年に相当するため、人間よりも癌の進行が早くなります。
ペット自身は言葉を発しないので、初期症状に気づきにくいことが多々あります。
定期的な健康診断を行い、異常を早期に発見してあげましょう。